“こころやり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心遣80.0%
遣悶20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさに嫁がんとする娘の、嬉しさと、恥らいと、心遣こころやりと、恐怖おそれと、えみと、涙とは、そのまま膝に手を重ねて、つむりを重たげに、ただ肩を細く、さしうつむいた黒髪に包んで、顔も上げない。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女を待つ心遣こころやりにしたい。誰か、あの国の歌を知っておらんか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然しこの広告が富岡先生のこの世に放った最後の一喝いっかつで不平満腹の先生がせめてもの遣悶こころやり知人ちじんってらされたのである。心ある同国人の二三はこれを見て泣いた。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)