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こころやり
ふりがな文庫
“
心遣
(
こころやり
)” の例文
毎夜々々湯を召すさえ物憂く見えたまえば、
気鬱
(
きうつ
)
の
疾病
(
やまい
)
や
引出
(
ひきいだ
)
したまわむ、何か
心遣
(
こころやり
)
の
術
(
すべ
)
は無きかと
頭
(
こうべ
)
を悩ます三太夫、飛んで
出
(
い
)
で、
歓迎
(
よろこびむか
)
え、綾子の居間に案内せり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
晩年暫らく
相乖離
(
あいかいり
)
していたのを衷心遺憾に思いながらも、最後の会見に釈然として何も
彼
(
か
)
も忘れ、笑って快く一時間余りも隔てなく話したのは
切
(
せ
)
めてもの
心遣
(
こころやり
)
であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
まさに嫁がんとする娘の、嬉しさと、恥らいと、
心遣
(
こころやり
)
と、
恐怖
(
おそれ
)
と、
笑
(
えみ
)
と、涙とは、そのまま膝に手を重ねて、つむりを重たげに、ただ肩を細く、さしうつむいた黒髪に包んで、顔も上げない。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女を待つ
間
(
ま
)
の
心遣
(
こころやり
)
にしたい。誰か、あの国の歌を知っておらんか。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許