“しようち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
承知84.8%
承諾9.1%
勝地3.0%
諒知3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふり𢌞まはくはをよけながら、いや、おばあさんばかりぢやありません、みなつてるよ、とつてもつてるから承知しようちをしない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最早もうあの顔を見ぬ決心で出て参りました、まだ私の手より外誰れの守りでも承諾しようちせぬほどのあの子を、だまして寐かして夢のうちに、わたくしは鬼に成つて出て参りました、御父様おとつさん御母様おつかさん
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
老樹鬱蒼として生茂おひしげ山王さんわう勝地しようちは、其の翠緑を反映せしむべき麓の溜池ためいけあつて初めて完全なる山水さんすゐの妙趣を示すのである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
覺まされなば一大事と思へばそばへ立寄てやいばもつしつかとゞめ聲をひそめて云るやうむすめはやまる事なかれ委細ゐさいの事は書置かきおきにてちく諒知しようちなしたりし流石さすがは大藤武左衞門の娘だけあり無き名をおひ遺恨ゐこん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)