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さきん
語句 | 割合 |
先 | 42.1% |
砂金 | 31.6% |
沙金 | 21.1% |
差金 | 5.3% |
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然れどもゴンクウルは衆に
先じて浮世絵に着目したる最初の
一人たり。その著歌麿伝の価値は
此の如き
白璧の
微瑕によりて
上下するものに
非ず。
詩人も
此では、
鍛冶屋の
職人に
宛如だ。が、
其の
煮る、
鋳る、
錬りつゝあるは
何であらう。
没薬、
丹、
朱、
香、
玉、
砂金の
類ではない。
蝦蟇の
膏でもない。
入れ代りに従者らしき男が一
嚢の
沙金をおいて風の如くぷッと去ってしまった。なんたる
大人ぶり、いや
肝ッ玉だろう。てんで歯の立つ相手ではない。
家を流れないやうに賣り飛ばし、その殘りの
差金のうちから、百圓だけ送つて來い。