“しゃきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙金25.0%
砂金25.0%
紗巾25.0%
謝金25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは、悪事をつむに従って、ますます沙金しゃきん愛着あいじゃくを感じて来た。人を殺すのも、盗みをするのも、みんなあの女ゆえである。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
女は、白地にうす紫の模様のあるきぬを着て、市女笠いちめがさ被衣かずきをかけているが、声と言い、物ごしと言い、紛れもない沙金しゃきんである。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「しかし人がすくわなくっても、砂金しゃきんはじめから砂金でしょう。」
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
舟中の人もおどろき怪しんで見まわすと、舟をる五、六町の水上に、一個の神人しんじんの姿があざやかに浮かび出た。立派なひげを生やして、黒い紗巾しゃきんをかぶって、一種異様のけものにまたがっているのである。
廷臣ていしんひざはしれば平身低頭へいしんていとうゆめとなり、代言人だいげんにんゆびはしればたちま謝金しゃきんゆめとなり、美人びじんくちびるはしればたちま接吻キッスゆめとなる。