“けんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
権威63.6%
県尉9.1%
乾位4.5%
健胃4.5%
剣位4.5%
建威4.5%
權威4.5%
犍為4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中には天文学の権威けんいといわれるような、えらい学者も、たくさんありましたので、人びとはその説にすがって、わずかな心をおちつけていました。
妖星人R (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
黒けむりはたちまち疾風雲はやてぐもけるに似、名月は血の色そのまま、剣光の雨と叫喚きょうかんを下に見ていた。——まもなくかるる風葉ふうようのごとく、県尉けんいの馬や捕手の群れは逃げ散ッた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雀宮ヲ過ルヤ晃峰こうほう乾位けんいニ望ム。突兀とつこつトシテ半空ニそびユ。諸山ソノふもとヲ擁シ扶輿磅礴ふよほうはくタルコトソノ幾十里ナルヲ知ラズ。時ニ晩霽ばんせい。夕陽明媚めいび。山色ことごとク紫ナリ。昏暮こんぼ宇都宮ニ投ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
根の味が最もにがく、り出して健胃けんいのために飲用いんようするセンブリは、いつにトウヤクともいい、やはりこのリンドウ科に属すれど、これはリンドウ属のものではなく、まったく別属のもので
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
いまその気魄きはく、その剣位けんいに押されて、遠巻きの一同、すこしくひるむを見て
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「よし、機は熟す」となして、いよいよ総兵力をあげて、陳倉から斜谷やこくへすすみ、建威けんいを攻め取って、祁山きざんへ出馬した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしこの噴火ふんかいてもつと權威けんいある調査ちようさげたラクロア教授きようじゆは、同年どうねん十二月十六日以來じゆうにがつじゆうろくにちいらい數回すうかいわた同現象どうげんしよう目撃もくげきした。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
また張翼、呉懿には、趙雲を添えて、定江ていこうから犍為けんい地方へやった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)