“きょうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョウカ
語句割合
鏡花47.6%
橋下14.3%
供花4.8%
侠家4.8%
喬家4.8%
教化4.8%
杏花4.8%
橋架4.8%
矜誇4.8%
郷家4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば鏡花きょうか氏が紅葉山人こうようさんじんの書生であったような形式をとるか、ドストエフスキイ式に水と米、ベリンスキイが現われるまで待つか、なにかしたいと思っています。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
毎年六月の花のとうの式が、熱田四月八日の例とよく似ていることを述べ、後者は灌仏会かんぶつえにして、前者は夏中の供花きょうかに起ると説いているが、単に期日が四月八日であるために
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
新様しんようの歌も詠み、慷慨こうがい激烈の歌も詠み、和暢平遠わちょうへいえんの歌も詠み、家屋の内をも歌に詠み、広野の外をも歌に詠み、高山彦九郎たかやまひこくろうをも詠み、御魚屋八兵衛おさかなやはちべえをも詠み、侠家きょうかの雪も詠み、妓院ぎいんの雪も詠み
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
蠅営狗苟ようえいくこう羊狠狼貪ようこんろうたんはやきこと飄風ひょうぷうの如く、はげしきこと猛火の如し。喬家きょうか生きてお悟らず、死すとも何ぞうれえん。符氏ふしじょ死してなお貪婬たんいんなり、生ける時知るべし。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いや、不意に襲われると云うことがすでに不覚だよ。」と、忠一は笑って、「𤢖の如き者は一挙して全滅してしまうか、もなくばこれ教化きょうかして真人間まにんげんにするか、 ...
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
秋には、寒冷がつづき、翌年五月には、杏花きょうかの候というのに、各地で降霜を見、その夏にはまた度かさなる颱風の襲来と、洪水の出現だった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵は、なるべく眼をうごかすまいとしても、つい、格天井ごうてんじょうや、橋架きょうかの欄干や、庭面にわもの様や、欄間らんま彫刻ほりなど、歩くたびに、眼を奪われてしまう気がする。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矜誇きょうか、愛欲、疑惑——あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。同時にまたおそらくはあらゆる徳も。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
日光へ着くと、未醒みせい画伯は弟妹首を延ばして待っている郷家きょうかへ一夜の宿り、吾々三人はボロ洋服に茣蓙ござを引っ掛けて小西別館へと入り込んだ。幸いにも天から拒絶されなかったのが何より。