“あんず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アンズ
語句割合
76.3%
杏子12.5%
3.8%
2.5%
杏花2.5%
按司1.3%
案主1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、彼の記憶の中には未だに大きい白牛が一頭、花を盛ったあんずの枝の下の柵によった彼を見上げている。しみじみと、懐しそうに。………
猪の焙肉あぶりにくや、薄焼や、干飯ほしいやかち栗、乾した杏子あんずなど、それぞれの包みを中に入れて巻き、それを背負えるようにしっかりとくくった。
あんずるに氏は決して雄弁家ではない、いや雄弁家の沈着を欠く。
露都雑記 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
つゝしんあんずるに、菅原すがはらの本姓は土師はじなりしが、土師はじ古人ふるひとといひしが、 光仁帝くわうにんていの御時、大和国菅原すがはらといふ所にすみたるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
「ごらんよ、水寨すいさいの辺を。柳はみどりの新芽しんめを吹き、杏花あんずや桃も笑いかけてる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして三山の諸按司あんずはその領地にて地頭代という者を置いて、自分等はいよいよ首里に永住するようになっても折り折り祖先の墳墓に参詣したのであります。
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
『物をおたずねいたしますが、この辺に、穀倉院こくそういん案主あんず時信ときのぶさまのお住居があるものでしょうか』