“あんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗示62.5%
暗指16.7%
案事4.2%
安志4.2%
按司4.2%
4.2%
案思4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし平八郎の言ふことは、年来暗示あんじのやうに此いさんの心の上に働く習慣になつてゐるので、ことわることは所詮しよせん出来ない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
実際生活を暗指あんじしつつ恋愛情緒れんあいじょうしょを具体的にいって、少しもみだらな感をともなわず、ねたましい感をも伴わないのは、全体が邪気じゃきなくこころよいものだからであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
二百文出して馬喰町まで案内あんないつれてぞ歸りけるまた親分長兵衞は長八が今日は商賣の出初なれども少しは屑を買得かひえたかと案事あんじらるれば樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
る成ん此事病氣の中にも案事あんじられ少しなりとも手助けと思へど叶はぬ病の身我さへなくば何方へなりとも縁付えんづいて此苦勞はさせまじきものを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
山里丸やまざとまるの一加番が越前大野の土井能登守利忠どゐのとのかみとしたゞ中小屋なかごやの二加番が越後与板よいたの井伊右京亮直経うきやうのすけなほつね青屋口あをやぐちの三加番が出羽では長瀞ながとろ米津伊勢守政懿よねづいせのかみまさよし雁木坂がんきざかの四加番が播磨はりま安志あんじの小笠原信濃守長武しなのゝかみながたけである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
と。ツカサは巫女を意味しまた多くは神の名であった。カワラは沖繩の按司あんじと同じく、また頭目とうもくのことである。先島の神人には角を名につくものが他にもある。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
不可也いや/\二人とまりなば両親おやたちあんじ給はん、われはかへるべしなど、はなしのうちなく乳房ちぶさくゝませつゝうちつれて道をいそぎ美佐嶋みさしまといふ原中にいたりし時
手前事者ことは身健みすこやかに、心中平安喜楽、其地之事者常敬策三子被相守、毫も案思あんじ不申、但其地に而怖畏致居候と案思候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)