橋下きょうか)” の例文
きがひありしといふべけれ。石橋いしばしをたたいて五十年無事に世を渡り得しものは誠に結構と申すの外なし。一度ひとたび足踏みすべらせて橋下きょうかの激流におちいれば渾身こんしんの力尽して泳がんのみ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
橋上きょうじょう橋下きょうか
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるひはまた深川万年橋ふかがわまんねんばしの図において橋上の人物は橋下きょうかの船及び両岸の樹木と同様の緑色りょくしょくを以て描きいだされたるが如き、これ皆天然の色彩を離れて専ら絵画的快感を主としたるものならずや。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)