“きやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気易60.9%
気休17.4%
気安8.7%
氣易8.7%
氣安4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千代子はもとより誰彼の容赦なく一様に気易きやすく応対のできる女だったので、御嬢様と呼びかけられるたびに相当の受答うけこたえをして話をはずました。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平岡は始めてそれを聞いた時には、本当にしなかつた。のう加減かげんわるいのだらうと思つて、し/\と気休きやすめを云つて慰めてゐた。三日目みつかめにも同じ願が繰り返された。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
の場かぎりの気安きやすめをつて置くより仕様しやうがなかつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
如何いかにも氣易きやすく、わけのささうに、手巾ハンケチくちりながら、指環ゆびわたま光澤つやへてうつくしく手紙てがみいてわたす。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
屹度きつとつてはれるにしてもあといてくのでなくては勘次かんじには不安ふあんたまらないのである、さうしてかれはぽつさりと玄關げんくわんうづくまつてつてることがせめてもの氣安きやすめであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)