“かなや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金谷87.5%
金屋12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなことを話し出しているうちに、金谷かなやから新坂しんざかへ二里、新坂から掛川かけがわへ一里二十九町、掛川から袋井ふくろいへ二里十六町。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どなたも御承知でしょうが、東海道の大井川、あの川は江戸から行けば島田の宿、上方から来れば金谷かなやの宿、この二つの宿しゅくのあいだを流れています。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
持來もちきたりし中に蝦夷錦えぞにしき箸入はしいれ花菱はなびしの紋付たる一角のはし鼈甲べつかふかんざしなどありしかば大岡殿是を見給ひ即時そくじ金屋かなや利兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大工町、檜物ひもの町、金屋かなや町、鍛冶かじ町、鋳物師いもじ町、銅町、呉服ごふく町、紙屋町、箪笥町、紺屋こうや町等々工藝の町々が歴史を負って至る所に残る。それらは多く吾々を待っている場所と考えていい。
地方の民芸 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
立出で二三ちやうきたりけるにあとより申し/\と呼掛よびかける者有故振返ふりかへるに田舍ゐなかにて見覺みおぼえあるおたけと云し女なり此女は金屋かなや井筒屋ゐづつやへ出入なす織物屋おりものやの娘にて利兵衞が江戸へみせ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
雲源うんげんと申十五さいとき出家仕しゆつけつかまつり候へども幼少えうせうよりぬすこゝろあり成人せいじんなすにつけ尚々なほ/\相募あひつのすでに一昨夜さくや伊勢屋いせやしのいりて金五百兩ぬすみ取其隣の金屋かなやとやらんへも忍入しのびいつぬすいたし出る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)