“きんこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金穀55.6%
金谷22.2%
巾幗11.1%
琴谷11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍家に慶事があったのなら、罪人を放ち金穀きんこくを施与するのが当然ではないか、去定はそう云いたかったのだ。
かつ河陽かやう金谷きんこく別莊べつさういとなむや、花果くわくわ草樹さうじゆ異類いるゐ禽獸きんじうひとつとしてあらざるものなし。とき武帝ぶていしうと王鎧わうがいへるものあり。驕奢けうしや石崇せきそう相競あひきそふ。がいあめもつかまれば、そうらふもつたきゞとす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
憤慨の念燃ゆるばかり、つい巾幗きんこくの身をも打ち忘れて、いかでわれ奮い起ち、優柔なる当局および惰民だみんの眠りをさましくれではむまじの心となりしこそはしたなき限りなりしか。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
たれかいう巾幗きんこく不成事ことをなさずと かつてきす神功じんごう赫々かくかくの
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
春耕名は峻、字は子徳。弘化二年江戸に生れ、わかくして大坂に赴き魚住荊石うおずみけいせきの門人となり、江戸に帰って後、秦隆古はたりゅうこ、山本琴谷きんこく福田半香ふくだはんこうの諸家についてもっぱら渡辺崋山かざんの筆法を学んだ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)