“かたさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方様60.0%
方樣40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明けの別れに夢をのせ行く車のさびしさよ、帽子まぶかに人目をいと方様かたさまもあり、手拭てぬぐひとつてほうかふり、彼女あれが別れに名残の一撃ひとうち、いたさ身にしみて思ひ出すほど嬉しく
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くやしいにつけゆかしさ忍ばれ、方様かたさま早う帰って下されと独言ひとりごと口をるれば、利足りそくも払わず帰れとはよく云えた事と吠付ほえつかれ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わたしときよりまぐれをおこすはひとのするのではくてみなこゝろがらのあさましいわけがござんす、わたし此樣こんいやしいうへ貴君あなた立派りつぱなお方樣かたさま
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はしばせのゆふべにひきかへて、けのわかれにゆめをのせくるまさびしさよ、帽子ぼうしまぶかに人目ひとめいと方樣かたさまもあり、手拭てぬぐひとつてほうかぶり、彼女あれわかれに名殘なごりの一うち、いたさにしみておもすほどうれしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)