“おんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
音信66.7%
隠身33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君さいくんところによると、かれ郷里きやうりかへつてから當日たうじついたまで一片いつぺん音信おんしんさへ下宿げしゆくへはさなかつたのである。宗助そうすけ案外あんぐわいおもひ自分じぶん下宿げしゆくかへつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
爾來じらい數年すねん志村しむらゆゑありて中學校ちゆうがくかう退しりぞいて村落そんらくかへり、自分じぶんくにつて東京とうきやう遊學いうがくすることゝなり、いつしか二人ふたりあひだには音信おんしんもなくなつて、たちまち又四五年つてしまつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おお、もしその鉄板が、いちどおちてこようものなら、いかに隠身おんしん自由、怪力無双かいりきむそうなものでも、五体ははちとなって圧死あっししてしまうであろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侏儒は、その隠身おんしんの働きぶりを、やや自慢らしい顔で話しつづける。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)