“おゆるし”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
御免	22.2%
御許	22.2%
許可	22.2%
御宥免	11.1%
御許可	11.1%
御赦	11.1%

御免

御覽（ごらん）じ大概（おほよそ）察（さつ）しられ如何（いか）に菊（きく）此越前守（このゑちぜんのかみ）媒酌（なかうど）となり頓（やが）て吉三郎に添（そは）せ遣（つか）はすべし隨分（ずゐぶん）安堵（あんど）して居（ゐ）よと和（やは）らかに言れければ吉三郎も傍（そば）よりお菊殿（きくどの）何故（なにゆゑ）に明白に云給（いひたまは）ぬ御身（おんみ）まで匿（かく）されては我等（われら）何時（いつ）か御免（おゆるし）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

御許

思はず口走（くちばし）る絞るが如き一語『オ御許（おゆるし）あれや、君』。

滝口入道 (旧字旧仮名) ／ 高山樗牛(著)

許可

と言ふ許可（おゆるし）が出て、奥様から燐寸を渡された時、お定は甚麽（どんな）に嬉しかつたか知れぬ。

天鵞絨 (新字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

御宥免

まんろくな者と申しくるめて御引取願いましては商売冥利に尽きますると平に御宥免（おゆるし）を願いましたが、流石（さすが）に長者様とも呼ばるる御方様の御腹中は又格別なもので

名娼満月 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

御許可

お母さんの御許可（おゆるし）が出て、土曜日に舞踏会をするので、姉さん達は蜜蜂のように忙しい。乃公（おれ）も大層音（おと）なしい。

いたずら小僧日記 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)

御赦

何（どう）ぞ、篠田さん、御赦（おゆるし）下ださいまし——警視庁から愚父（ちゝ）へ内密の報知がありましたのを、図（はか）らず耳にしたので御座います、お耻（はず）しいことで御座いますが

火の柱 (新字旧仮名) ／ 木下尚江(著)