“いつさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一册71.4%
一冊14.3%
一札14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手巾ハンカチあらつたの、ビスミツト、かみつゝんでありますよ。寶丹はうたん鶯懷爐うぐひすくわいろ、それから膝栗毛ひざくりげ一册いつさつ、いつもたびふとつておいでなさいますが、なんになるんです。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
石橋いしばしわたしとのこの時の憤慨ふんがいふ者は非常ひじやうであつた、何故なにゆゑ山田やまだ鼎足ていそくちかひそむいたかとふに、これよりさき山田やまだ金港堂きんこうどうから夏木立なつこだちだいする一冊いつさつを出版しました、これ大喝采だいくわつさい歓迎くわんげいされたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
是非ぜひ一読いちどくして批評ひゝやうをしてくれと言つて百五六中まいも有る一冊いつさつ草稿そうかうわたしに見せたのでありました、の小説はアルフレツド大王だいわう事蹟じせき仕組しくんだもので文章ぶんしやう馬琴ばきんまなんで、実にく出来て
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この文こそは宮が送りし再度のうつたへにて、その始て貫一を驚かせし一札いつさつは、およそ二週間前に彼の手に入りて、一字も漏れずその目に触れしかど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それ、それ見なさい、親孝行の、正直者の雅之を瞞着だまくらかして、散々金を取つた上に懲役に遣つたに相違無いと云ふ一札いつさつをこの通り入れたぢやないか、これでもしらじらしい顔をしてゐるのか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)