“鼎足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていそく85.7%
みつがなわ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍はよろしく人の和をもって、それに鼎足ていそくかたちをとり、もって、天下三分の大気運を興すべきである——と、孔明は説くのであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大沼の三方に鼎足ていそくの勢を成して聳立しているのが、外輪山の一である黒檜山、中央火口丘の地蔵岳及び溶岩流の凝結した鈴ヶ岳である。
是れだけの者だがそれで勤まる訳なら勤めますとお前さまも立会って証人に成って、三人鼎足みつがなわゆっくら話しをした上にしましょう
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こゝで神原五郎治かんばらごろうじ神原四郎治かんばらしろうじ兄弟の者と大藏と三人打寄り、ひたえを集め鼎足みつがなわはなしを致しました時に、人を遠ざけ、立聞きを致さんように襖障子を開広あけひろげて、向うから来る人の見えるようにして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)