トップ
>
鼎足
>
ていそく
ふりがな文庫
“
鼎足
(
ていそく
)” の例文
将軍はよろしく人の和をもって、それに
鼎足
(
ていそく
)
の
象
(
かたち
)
をとり、もって、天下三分の大気運を興すべきである——と、孔明は説くのであった。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大沼の三方に
鼎足
(
ていそく
)
の勢を成して聳立しているのが、外輪山の一である黒檜山、中央火口丘の地蔵岳及び溶岩流の凝結した鈴ヶ岳である。
那須、尾瀬、赤城、志賀高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
特に
鼎足
(
ていそく
)
の形を成しながら光芒の雄偉を競うものはこれらの三女史であると信じます。
平塚・山川・山田三女史に答う
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
との
此
(
この
)
時の
憤慨
(
ふんがい
)
と
云
(
い
)
ふ者は
非常
(
ひじやう
)
であつた、
何故
(
なにゆゑ
)
に
山田
(
やまだ
)
が
鼎足
(
ていそく
)
の
盟
(
ちかひ
)
を
背
(
そむ
)
いたかと
云
(
い
)
ふに、
之
(
これ
)
より
先
(
さき
)
山田
(
やまだ
)
は
金港堂
(
きんこうどう
)
から
夏木立
(
なつこだち
)
と
題
(
だい
)
する
一冊
(
いつさつ
)
を出版しました、
是
(
これ
)
が
大喝采
(
だいくわつさい
)
で
歓迎
(
くわんげい
)
されたのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それに対して、わが君は静かに時運をながめ、江東の要害を固うして、河北の
袁紹
(
えんしょう
)
と、
鼎足
(
ていそく
)
の形をなし、おもむろに天下の
隙
(
げき
)
をうかがっておられるのが上策です。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この賊を追わば、荊州へ一挙に兵を入れ給うて、劉予州と
鼎足
(
ていそく
)
のかたちをとり、呉の
外郭
(
がいかく
)
をかため、民を安んじ、長久の治策を計ること、それはまず後日に譲ってもよいでしょう
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
独龍岡
(
どくりゅうこう
)
の強味は、三家
鼎足
(
ていそく
)
の形をなしているからです。けれどいつかも申しあげた通り、
東麓
(
とうろく
)
の一族、
撲天鵰
(
はくてんちょう
)
の
李応
(
りおう
)
だけは、本家の
祝氏
(
しゅくし
)
と気まずくなっているだけに、こんどは加勢に出ていません。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼎
漢検準1級
部首:⿍
13画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“鼎足”で始まる語句
鼎足的
鼎足論