黒犬くろいぬ)” の例文
こんどやってきたら、鉄砲てっぽうころしてしまうといっているひともあるくらいです。けれど、しょうちゃんは黒犬くろいぬをかわいがっていました。
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
しょうちゃんの、っている黒犬くろいぬが、このごろから他家よそにわとりったり、うきぎをったりして、みんなからにくまれていました。
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、としちゃんは、この黒犬くろいぬこころからあいするようになりました。ほかの子供こどもらが、このいぬいしげようとすると、としちゃんはやめさせました。
母犬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幸吉こうきちが、けると、黒犬くろいぬは、弾丸だんがんのようにして、叔父おじさんが、仕事しごとをしている店先みせさきのブリキいた蹴散けちらして、路次ろじけてはらっぱのほうげていったのです。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)