“くろいぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒犬75.0%
黒狗25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、としちゃんは、この黒犬くろいぬこころからあいするようになりました。ほかの子供こどもらが、このいぬいしげようとすると、としちゃんはやめさせました。
母犬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幸吉こうきちが、けると、黒犬くろいぬは、弾丸だんがんのようにして、叔父おじさんが、仕事しごとをしている店先みせさきのブリキいた蹴散けちらして、路次ろじけてはらっぱのほうげていったのです。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
阿Qは言いもおわらぬうちに足をもちゃげてけ出した。追っ馳けて来たのは、一つのすこぶる肥大の黒狗くろいぬで、これはいつも表門の番をしているのだが、なぜかしらんきょうは裏門に来ていた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)