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黒塚
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くろづか
ふりがな文庫
“
黒塚
(
くろづか
)” の例文
そして気味わるく
物凄
(
ものすご
)
い顔をした、雲助のような男たちに
脅
(
おび
)
やかされたり、
黒塚
(
くろづか
)
の
一軒家
(
いっけんや
)
のような家に
泊
(
とま
)
って、
白髪
(
しらが
)
の
恐
(
おそ
)
ろしい
老婆
(
ろうば
)
に
睨
(
にら
)
まれたりした。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
「こちらが、主人の友人で
黒塚
(
くろづか
)
様と
被仰
(
おっしゃ
)
います。こちらが、私の実弟で
洋吉
(
ようきち
)
と申します。どうぞ
宜
(
よろ
)
しく」
死の快走船
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
それは「
姨
(
をば
)
捨てん
湯婆
(
たんぽ
)
に
燗
(
かん
)
せ星月夜」と「
黒塚
(
くろづか
)
や
局女
(
つぼねをんな
)
のわく火鉢」との二句である。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何
(
なん
)
でも
安達
(
あだち
)
が
原
(
はら
)
の
黒塚
(
くろづか
)
には
鬼
(
おに
)
が
住
(
す
)
んでいて人を
取
(
と
)
って
食
(
く
)
うそうだなどという、
旅
(
たび
)
の
間
(
あいだ
)
にふと
小耳
(
こみみ
)
にはさんだうわさを
急
(
きゅう
)
に
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
すと、
体中
(
からだじゅう
)
の
毛穴
(
けあな
)
がぞっと一
時
(
じ
)
に
立
(
た
)
つように
思
(
おも
)
いました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“黒塚”の解説
黒塚(くろづか)は、福島県二本松市(旧安達郡大平村)にある鬼婆の墓、及びその鬼婆にまつわる伝説。安達ヶ原(阿武隈川東岸の称。安達太良山東麓とも)に棲み、人を喰らっていたという「安達ヶ原の鬼婆(あだちがはらのおにばば)」として伝えられている。
黒塚の名は正確にはこの鬼婆を葬った塚の名を指すが、現在では鬼婆自身をも指すようになっている。能の『黒塚』も、長唄・歌舞伎舞踊の『安達ヶ原』、歌舞伎・浄瑠璃の『奥州安達原』もこの黒塚の鬼婆伝説に基づく。
(出典:Wikipedia)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
塚
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴