“麗(れい)” の例文
このお麗(れい)さんという娘は可なりの役を勤めていた士族の娘で、父親に先立たれて、五軒町の借屋に母親と一しょに住んでいる。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
唯(ト)、夫人(ふじん)の居室(ゐま)に當(あた)る、甘(あま)くして艷(つや)つぽく、色(いろ)の濃(こ)い、唐(から)の桐(きり)の花(はな)の咲(さ)いた窓(まど)の下(した)に、一人(ひとり)影(かげ)暖(あたゝ)かく彳(たゝず)んだ、少年(せうねん)の書生(しよせい)の姿(すがた)がある。其(そ)の人(ひと)、形容(けいよう)、都(と)にして麗(れい)なり、と書(か)いてある。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)