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高台
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たかだい
ふりがな文庫
“
高台
(
たかだい
)” の例文
旧字:
高臺
それからこんどは、島のまんなかにある
平
(
たい
)
らな
高台
(
たかだい
)
にのぼっていきました。そこには
風車
(
ふうしゃ
)
のほかは、
建物
(
たてもの
)
はなんにもありませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ぼくの家は町からずっとはなれた
高台
(
たかだい
)
にある
官舎町
(
かんしゃまち
)
にあったから、ぼくが「火事だよう」といって歩いた家はみんな知った人の家だった。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
おじいさんは、おさくを
静
(
しず
)
かな
高台
(
たかだい
)
の
門
(
もん
)
のある
家
(
うち
)
につれてきました。この
屋敷
(
やしき
)
へは、おじいさんが、ときどき、
植木
(
うえき
)
の
手入
(
てい
)
れにくるのであります。
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
別荘
(
べっそう
)
がつづく
高台
(
たかだい
)
をかけ抜けると、町へ下るながい坂になっている。町へにげれば、追ってくる透明人間を、そこで
捕
(
とら
)
えることができると博士は考えていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ただ余が先生について得た最後の報知は、先生がとうとう学校をやめてしまって、市外の
高台
(
たかだい
)
に
居
(
きょ
)
を
卜
(
ぼく
)
しつつ、果樹の
栽培
(
さいばい
)
に
余念
(
よねん
)
がないらしいという事であった。
博士問題とマードック先生と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
東京で
白金台
(
しろがねだい
)
とか
小日向台
(
こびなただい
)
とかいうダイは、河沿い海沿いの段丘のごとき、上の平らな高地のことで、
高台
(
たかだい
)
と言う語もあり、既墾の地は
台畑
(
だいばた
)
などとも言っている。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
僕んちはここから十三丁も離れているが、
高台
(
たかだい
)
に在るせいか、家の屋上からあのネオン・サインがよく見える。それは
朱色
(
しゅいろ
)
の
入墨
(
いれずみ
)
のように、
無気味
(
ぶきみ
)
で、ちっとも動かない。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
小石川春日町
(
こいしかわかすがまち
)
から
柳町
(
やなぎちょう
)
指
(
さす
)
ヶ
谷
(
や
)
町
(
ちょう
)
へかけての低地から、
本郷
(
ほんごう
)
の
高台
(
たかだい
)
を見る
処々
(
ところどころ
)
には、電車の開通しない以前、即ち東京市の地勢と風景とがまだ今日ほどに破壊されない頃には
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼は浮かない顔をしながら、どんよりと曇った
高台
(
たかだい
)
の景色を
硝子
(
ガラス
)
戸越しに眺めていた。
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
晴れるとも曇るとも思案の付かない空が下界を蔽い、本郷一帯の
高台
(
たかだい
)
を吹き廻る風はヒューヒュー鳴って、大学前の大通りを通る程の物が、カサカサと
乾涸
(
ひか
)
らびた微かな音を立てゝ居た。
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
お屋敷様は
高台
(
たかだい
)
でございますから、余程風通しもよくて、へい御門は何うも
悉
(
こと/″\
)
く熱うございまする、へい、これは何うも有難うございまする、
私
(
わたくし
)
は御酒をいたゞきませんからお茶は誠に結構で
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“高台”の意味
《名詞:こうだい》
高い建物。
相手を敬って言う語。あなた様。
《名詞:たかだい》
周りより高くなっている土地。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“高台”で始まる語句
高台寺
高台公園
高台寺道