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骨壺
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こつつぼ
ふりがな文庫
“
骨壺
(
こつつぼ
)” の例文
別にじいしい
甕
(
がみ
)
(
厨子
(
ずし
)
甕)と呼ぶ
骨壺
(
こつつぼ
)
を作る。これには無釉のもの
釉掛
(
くすりが
)
けしたもの両方ある。多く
線彫
(
せんぼり
)
や彫刻を施し、形の堂々たるものである。
現在の日本民窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
その
後
(
ご
)
、
彼
(
かれ
)
は、かつての
約束
(
やくそく
)
を
守
(
まも
)
って、
戦友
(
せんゆう
)
の
骨壺
(
こつつぼ
)
を
負
(
お
)
い、
前線
(
ぜんせん
)
から、また
前線
(
ぜんせん
)
へと
野
(
の
)
を
越
(
こ
)
え、
河
(
かわ
)
を
渡
(
わた
)
って、
進撃
(
しんげき
)
をつづけているのでありました。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
N教授は長い
竹箸
(
たけばし
)
でその一片をつまみ上げ「この中にはずいぶんいろいろなえらいものがはいっていたんだなあ」と言いながら、静かにそれを
骨壺
(
こつつぼ
)
の中に入れた。
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「肺病には死人の水——火葬した人の、
骨壺
(
こつつぼ
)
の底にたまった水を飲ませるといいんだが——それもまた直にくる事になっている。これは脳みその焼いたのだよ。」
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そのときには、目も
眩
(
まばゆ
)
い陽光がこの
陰鬱
(
いんうつ
)
な死の家にふりそそぎ、
蔦
(
つた
)
が倒れた柱にまきつき、ジギタリスは、死人をあなどるかのように、名の知れぬ
骨壺
(
こつつぼ
)
のあたりに垂れて咲きみだれるのだ。
ウェストミンスター寺院
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
▼ もっと見る
義母はしげしげとそれを眺めながら骨を
撰
(
え
)
り分けた。彼もぼんやり側に
屈
(
かが
)
んで拾いとっていたが、
骨壺
(
こつつぼ
)
はすぐに一杯になってしまった。風呂敷に包んだ骨壺を抱えて、彼は植込の径を歩いて行った。
死のなかの風景
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
君
(
きみ
)
が、
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
て
考
(
かんが
)
えていたときに、
僕
(
ぼく
)
は、またありのごとく
屍
(
かばね
)
を
乗
(
の
)
り
越
(
こ
)
えて、
突進
(
とっしん
)
する
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
空想
(
くうそう
)
していたのだな。それで、
君
(
きみ
)
が
先
(
さき
)
に
死
(
し
)
んだら、おれは
骨壺
(
こつつぼ
)
を
負
(
お
)
っていってやるぞ。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“骨壺”の意味
《名詞》
火葬した遺骨を入れる壺。
(出典:Wiktionary)
“骨壺”の解説
骨壺(こつつぼ、en: Cinerary urn)は、人および動物の遺骨を収めるための容器である。
(出典:Wikipedia)
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
壺
漢検準1級
部首:⼠
12画
“骨”で始まる語句
骨
骨董
骨牌
骨折
骨董屋
骨髄
骨董品
骨肉
骨頂
骨柄