駈出かけいだ)” の例文
貴女あなたちょいと。」失礼といいもあえず、夫人はずるずるともすそ引摺ひきずり、玄関へ駈出かけいだしたまう。「ああだもの。」と歎息して、綾子は後に思案投首。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
話し實意を打明うちあけて御願ひ申なば命乞いのちごひの事かなはぬ儀は有まじ然なり/\と其儘駈出かけいだして見付驛なる可睡齋かすゐさいの臺所へ駈込かけこみ三五郎は手をつき何卒御住持樣ぢうぢさまに御目通りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かすみ駈出かけいだすに平兵衞も是はと驚きにげんとなしたるうしろより大袈裟おほげさに切付ればあつと叫びて倒るゝを起しも立ずとゞめの一刀を刺貫さしつらぬ懷中くわいちうへ手を差入れ彼穀代金百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さきになりて駈出かけいだせば、後よりせわしく追縋おいすがりて
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
引捕ひきとらへ大事の御預り者いづれへ行るゝやととがむるにお政は南無三と思ひ無言にてそで振拂ふりはら駈出かけいだすをコレ/\やけてはぬぞ此騷このさわぎを幸ひににげやうとてにがしはせじと又引止るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今はしも激しく恐怖し、あわただしく駈出かけいだす。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あわただしく駈出かけいだす。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)