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駈出
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かけいだ
ふりがな文庫
“
駈出
(
かけいだ
)” の例文
「
貴女
(
あなた
)
ちょいと。」失礼といいもあえず、夫人はずるずると
裳
(
もすそ
)
を
引摺
(
ひきず
)
り、玄関へ
駈出
(
かけいだ
)
したまう。「ああだもの。」と歎息して、綾子は後に思案投首。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
話し實意を
打明
(
うちあけ
)
て御願ひ申なば
命乞
(
いのちごひ
)
の事
協
(
かなは
)
ぬ儀は有まじ然なり/\と其儘
駈出
(
かけいだ
)
して見付驛なる
可睡齋
(
かすゐさい
)
の臺所へ
駈込
(
かけこみ
)
三五郎は手を
突
(
つき
)
何卒御
住持樣
(
ぢうぢさま
)
に御目通りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
霞
(
かすみ
)
と
駈出
(
かけいだ
)
すに平兵衞も是はと驚き
逃
(
にげ
)
んとなしたる
後
(
うしろ
)
より
大袈裟
(
おほげさ
)
に切付れば
呀
(
あつ
)
と叫びて倒るゝを起しも立ず
止
(
とゞ
)
めの一刀を
刺貫
(
さしつらぬ
)
き
懷中
(
くわいちう
)
へ手を差入れ彼穀代金百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
前
(
さき
)
になりて
駈出
(
かけいだ
)
せば、後より
忙
(
せわ
)
しく
追縋
(
おいすが
)
りて
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引捕
(
ひきとら
)
へ大事の御預り者
何
(
いづ
)
れへ行るゝやと
咎
(
とが
)
むるにお政は南無三と思ひ無言にて
袖
(
そで
)
振拂
(
ふりはら
)
ひ
駈出
(
かけいだ
)
すをコレ/\
未
(
ま
)
だ
燒
(
やけ
)
ては
來
(
こ
)
ぬぞ
此騷
(
このさわ
)
ぎを幸ひに
逃
(
にげ
)
やうとて
逃
(
にが
)
しはせじと又引止るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
今はしも激しく恐怖し、
慌
(
あわただ
)
しく
駈出
(
かけいだ
)
す。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
慌
(
あわただ
)
しく
駈出
(
かけいだ
)
す。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
駈
漢検準1級
部首:⾺
15画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“駈”で始まる語句
駈
駈落
駈引
駈込
駈上
駈足
駈寄
駈下
駈付
駈廻