あん)” の例文
新字:
どうも、そうさんもあんまり近頃ちかごろ御出おいででないし、わたし御無沙汰ごぶさたばかりしてゐるのでね、つい御前おまへこと御話おはなしをするわけにもかなかつたんだよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「だつてあんまりだわ」「そんな事仰しやるのはお孃樣に其氣がおありなさるからですわ」「何とでもお言ひ、本當に厭なお常つたら無い」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
『そやよつて、もつと待ちまへうと言ひましたのやがな。あんたがあんまりきなはるよつて、ばちが當りましたのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「はあ耄碌まうろくしてたんでがすから、あんまり耄碌まうろくしちやがられあんすかんね」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いくら保養ほやうでも、うちかへると、すこしは氣疲きづかれるものよ。けれども貴方あなたあんまり爺々汚ぢゞむさいわ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「だつてあんまりだわ。この御天氣おてんきにそんなあついものをるなんて」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)