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ふうぜん
ふりがな文庫
“
風前
(
ふうぜん
)” の例文
思へば
風前
(
ふうぜん
)
の
燈
(
ともしび
)
に似たる平家の運命かな。一門
上下
(
しやうか
)
花
(
はな
)
に
醉
(
ゑ
)
ひ、月に
興
(
きやう
)
じ、
明日
(
あす
)
にも
覺
(
さ
)
めなんず榮華の夢に、
萬代
(
よろづよ
)
かけて行末祝ふ、武運の程ぞ淺ましや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
かくて
風前
(
ふうぜん
)
の
灯
(
ともしび
)
のように
危
(
あやう
)
かった青竜王の生命は、僅かに死の一歩手前で助かった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
待
(
まつ
)
は
風前
(
ふうぜん
)
の
燈火
(
ともしび
)
の如く
哀
(
あは
)
れ
墓無
(
はかなき
)
有樣なり皆々は目を
數瞬
(
しばたゝ
)
き
念佛
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へ夜の明るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
北口の将兵が全滅するのはもう時間の問題である。そして南口の大隊の運命も
風前
(
ふうぜん
)
の
灯
(
ともしび
)
にひとしい。それは誰しも予感していることである。それにも拘らずなお原隊に止まろうとするのは何か。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
風前猶剰旧夭斜
風前
(
ふうぜん
)
に
猶
(
な
)
お
剰
(
あま
)
す
旧夭
(
きゅうよう
)
の
斜
(
なな
)
めなり〕
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
持
(
もつ
)
て月番南町奉行大岡越前守殿へ引渡し相濟ける之に依て大岡殿も一通り吟味の上
口書
(
こうしよ
)
并びに書取の通り
符合
(
ふがふ
)
なすに於ては月番老中
衆
(
しゆ
)
へ
伺
(
うかゞ
)
ひの上
附札
(
つけふだ
)
にて御仕置仰せ付らるゝの
手續
(
てつゞ
)
きなる故今富右衞門が命は
風前
(
ふうぜん
)
の
燈火
(
ともしび
)
の如し
再調
(
さいしら
)
べに引出さるゝ其有樣數日の拷問に
勞
(
つか
)
れ
果
(
はて
)
總身
(
そうしん
)
痩衰
(
やせおとろ
)
へ
鬢髭
(
びんひげ
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包