おき)” の例文
これを笑ふけれど、遊佐の如きは真面目まじめで孝経を読んでゐるのだよ、既に借りてさ、天引四割てんびきしわりつて一月おきに血をすはれる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
向て夫婦諸共もろとも伏拜ふしをがみ夫れよりたくはへの金銀にて敵討かたきうち支度したくはれやかにこしらへ其日の來るを待詫まちわびけり然程に大岡越前守殿には一日おきて次の日此ほどの通り吾助お兼宅兵衞其外そのほか關係かゝりあひの者共を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おき給ふな最早もはや夜明よあけにも間はあるまじ夫まではまづ暫時しばらく此所に休息きうそく致さん又其もとには定めて此近邊きんぺんの御人成んと聞にお粂も此人盜賊たうぞくなどにあらずと安心し打解うちとけさまにてそばへ寄私しは駿州江尻えじりの者なりと云ながらかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)