“離隔”の読み方と例文
読み方割合
りかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも自分の今いる温泉の宿を、浮世から遠くへ離隔りかくして、どんな便たよりもうわさのほかには這入はいってこられない山里に変化してしまったところに一種の面白味があった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つぶさにこの状を語り妾の罪を確かめんと思いおりしに、彼女もの監房に転じたる悲しさに、つつしみ深き日頃のたしなみをも忘れて、看守の影の遠ざかれるごとに、先生先生何故なにゆえにかく離隔りかくせられしにや
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)