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長兵衛
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ちょうべえ
ふりがな文庫
“
長兵衛
(
ちょうべえ
)” の例文
旧字:
長兵衞
「なんて事だい、」とかっぽれは
噴
(
ふ
)
き出して、「それじゃあ、
幡随院
(
ばんずいいん
)
の
長兵衛
(
ちょうべえ
)
なんかも自由主義者だったわけですかねえ。」
十五年間
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
どやしつけられた、
背中
(
せなか
)
の
痛
(
いた
)
さもけろりと
忘
(
わす
)
れて、
伝吉
(
でんきち
)
は、
元結
(
もとゆい
)
が
輪
(
わ
)
から
抜
(
ぬ
)
けて
足元
(
あしもと
)
へ
散
(
ち
)
らばったのさえ
気付
(
きづ
)
かずに
夢中
(
むちゅう
)
で
長兵衛
(
ちょうべえ
)
の
方
(
ほう
)
へ
膝
(
ひざ
)
をすり
寄
(
よ
)
せた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
だんながたはご商売がらもうご存じでごぜえましょうが、日本橋の
桧物町
(
ひものちょう
)
に
鍵屋
(
かぎや
)
長兵衛
(
ちょうべえ
)
っていうろうそく問屋があるんですが、お聞き及びじゃござんせんか
右門捕物帖:11 身代わり花嫁
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「それはこの
中請地村
(
じゅううけじむら
)
の
長兵衛
(
ちょうべえ
)
という
松師
(
まつし
)
に頼まれて、庭木戸の額を書いてやった返礼に
貰
(
もら
)
ったのだが、売買いにしたらなかなか
吾輩
(
こちとら
)
の手に
這入
(
はい
)
る品ではあるまい。」
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
悴
(
せがれ
)
に
同苗
(
どうみょう
)
長兵衛
(
ちょうべえ
)
というものがあって、これが先代からの遺伝と申すか、大層
美事
(
みごと
)
な
髯
(
ひげ
)
をもっておった人物であったから、世間から「髯の長兵衛」と
綽名
(
あだな
)
されていたという。
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
「なんて事だい、」とかっぽれは噴き出して、「それじゃあ、
幡随院
(
ばんずいいん
)
の
長兵衛
(
ちょうべえ
)
なんかも自由主義者だったわけですかねえ。」
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
火事場
(
かじば
)
の
纏持
(
まといもち
)
のように、
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
って
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
たのは、
同
(
おな
)
じ
町内
(
ちょうない
)
に
住
(
す
)
む
市村座
(
いちむらざ
)
の
木戸番
(
きどばん
)
長兵衛
(
ちょうべえ
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
伝吉
(
でんきち
)
はぎょっとして、もう一
度
(
ど
)
長兵衛
(
ちょうべえ
)
の
顔
(
かお
)
を
見直
(
みなお
)
した。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
“長兵衛”で始まる語句
長兵衛尉長谷部信連