銅像どうぞう)” の例文
一週間ほどすると、おかの上の銅像どうぞうのあごに、あごひげがくっつけられました。ヘンデル先生は、あごひげをもっていたからでした。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
おじいさんは、銅像どうぞうからはなすと、そのひとだかりのほうって、かたかたあいだけるようにして、のぞいてみたのでした。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは記念碑きねんひを見た。その中へもはいってみた。波止場通り、大通りをも、リュクサンプールの公園をも、チュイルリの公園をも、シャンゼリゼーをも、歩いてみた。銅像どうぞうも見た。
ひと月ほどもすぎますと、おかの上には、ふしぎな銅像どうぞうができました。一ぴきの、小さな馬をまたいで立っている、わかい軍人ぐんじんの銅像でした。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
あそんであるくのも、なかなかほねのおれることだ。田圃たんぼはたらくのとわりはない。明日あすは、上野うえのやまへいって、西郷さいごうさんの銅像どうぞうてこよう……。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし銅像どうぞうは、むかしとちっともかわらずに、にれの木のかげに、ぼっそり立って、村のほうにほほえみかけていました。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
そして、もう一よく、銅像どうぞうようとおもっているうちに、まちてしまって、それきりになってしまったのです。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まちかがやいた火影ほかげに、つい誘惑ゆうわくされて、りんごのはないましめもわすれて、んでいくと、そこにはいい音楽おんがくこえたり、うたこえがしたり、ほかにうつくしいとうや、噴水ふんすい銅像どうぞうなどがあったり
北海の波にさらわれた蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)