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釜敷
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かましき
ふりがな文庫
“
釜敷
(
かましき
)” の例文
弁慶
(
べんけい
)
が七つ道具を背負う様に似ているところからその名を得たのでありましょう。
余目
(
あまるめ
)
で出来る
釜敷
(
かましき
)
にも立派な形のがありました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
綱の先は井戸の車を
潜
(
くゞ
)
つて向う側の井桁の上に乘せた大釜の下に入つてゐるのだ、——いや大釜の下に敷いた
釜敷
(
かましき
)
の端に縛つてあるのさ。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
考
(
かんが
)
へた
結果
(
あげく
)
、まあ
年長
(
としうへ
)
だけに
女房
(
かみさん
)
が
分別
(
ふんべつ
)
して、「
多分
(
たぶん
)
釜敷
(
かましき
)
の
事
(
こと
)
だらう、
丁度
(
ちやうど
)
新
(
あた
)
らしいのがあるから
持
(
も
)
つておいでよ。」と
言
(
い
)
つたんださうです。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そんな家から
小官員
(
こかんいん
)
さんの新家庭へゆくと、伯母さんは多い毛をお
釜敷
(
かましき
)
のような束髪にねじって、襟なしの着物で、おかみさんでもひっかけ(帯の結びよう)でなしに
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「物の道理を申上げているんですわ。年寄は年寄らしくなすったら宜いでしょう。真中が透けて
釜敷
(
かましき
)
のようになっているんですから、今更彼方にいればなんて仰有っても始まりませんよ」
心のアンテナ
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
此處
(
こゝ
)
がその、
甚
(
ひど
)
く
仲
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
式
(
しき
)
で
面白
(
おもしろ
)
いのは、
女房
(
かみさん
)
が、「
何
(
なに
)
かのお
禁呪
(
まじなひ
)
になるんだらう。」と
言
(
い
)
つた。
因
(
そこ
)
で、その
娘
(
むすめ
)
が、
恭
(
うや/\
)
しくお
盆
(
ぼん
)
に
載
(
の
)
せて、その
釜敷
(
かましき
)
を
持
(
も
)
つて
出
(
で
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
釜敷
(
かましき
)
のようだと
妻
(
さい
)
にまで馬鹿にされらあ。目だってもうソロソロ鳥目だぜ。日中は人間並みに構えていても、夕方になるとチラチラする。乗換切符をお改め下さいなんて言ったって無理な註文さ。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
然
(
さ
)
うすると、きいちやん
曰
(
いはく
)
、「
釜敷
(
かましき
)
?
何
(
なん
)
にするだらう?」
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
釜
常用漢字
中学
部首:⾦
10画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“釜”で始まる語句
釜
釜戸
釜中
釜無
釜山
釜石
釜無川
釜場
釜前
釜淵