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重々
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ぢゆう/\
延べしは
重々此方が
惡けれど
母上とらへて
何言居つたかお
耳に
入れまいと
思へばこそ
樣々の
苦勞もするなれさらでもの
御病氣にいとゞ
重さを
其方儀
主人庄三郎養子又七
妻熊と密通致し
其上通り
油町伊勢屋三郎兵衞方にて
夜盜相働き金五百兩
盜み取り候段
重々不屆に
付町中引廻しの上
淺草に於て
獄門申付くる
端金にはあらざりけんを、
六三此金に
眼も
止めず、
重々の
大罪頸と
仰せらるヽとも
恨らみは
無きを、
情のお
詞身に
徹しぬとて
男一匹美事なきしが、さても
下賤に
根を
持てば、
戀を
金ゆゑするとや
思す