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返
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べん
ふりがな文庫
“
返
(
べん
)” の例文
「旧弊はとくに卒業して迷信
婆々
(
ばばあ
)
さ。何でも月に二三
返
(
べん
)
は
伝通院
(
でんずういん
)
辺の何とか云う坊主の所へ相談に行く様子だ」
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども
宗助
(
そうすけ
)
が
行
(
い
)
くたびに、
御米
(
およね
)
は
必
(
かなら
)
ず
挨拶
(
あいさつ
)
に
出
(
で
)
るとは
限
(
かぎ
)
らなかつた。三
返
(
べん
)
に一
返
(
ぺん
)
位
(
ぐらゐ
)
、
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
せないで、
始
(
はじめ
)
ての
時
(
とき
)
の
樣
(
やう
)
に、ひつそり
隣
(
とな
)
りの
室
(
へや
)
に
忍
(
しの
)
んでゐる
事
(
こと
)
もあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
考えると、
丹前
(
たんぜん
)
の礼をこれで三
返
(
べん
)
云った。しかも、三返ながら、ただ難有うと云う三字である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
土手の上に松は何十本となくあるが、そら
首縊
(
くびくく
)
りだと来て見ると必ずこの松へぶら下がっている。年に二三
返
(
べん
)
はきっとぶら下がっている。どうしても
他
(
ほか
)
の松では死ぬ気にならん。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ことに所々に根を焼いた丸太が立っているから、ちょっと休息に
便宜
(
べんぎ
)
がある。今日は出来がよかったので朝から昼までに三
返
(
べん
)
やって見たが、やるたびにうまくなる。うまくなる
度
(
たび
)
に面白くなる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
拭くのが面倒だから壁へむいて二三
返
(
べん
)
手をふってそれから「カルルス」塩の調合にとりかかった。飲んだ。それからちょっと顔をしめして「シェヴィング・ブラッシ」を
攫
(
つか
)
んで顔中むやみに塗廻す。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“返”を含む語句
引返
銀杏返
返答
返報
振返
往返
返辞
鸚鵡返
取返
忍返
突返
返事
見返
反返
寝返
意趣返
裏返
恩返
返咲
返却
...