トップ
>
越方
>
こしかた
ふりがな文庫
“
越方
(
こしかた
)” の例文
爰に決せしが
然
(
さ
)
るにても罪に陷り
尸
(
かばね
)
を野原に
晒
(
さら
)
さん事我が恥よりも先祖に對し面目なし嘸や跡にてお節を
始
(
はじ
)
め三五郎等が
歎
(
なげ
)
くで有んと
越方
(
こしかた
)
行末
(
ゆくすゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
徳川幕府の創業者の遺訓に曰く、「
越方
(
こしかた
)
行末
(
ゆくすえ
)
を思い新法を立て、家を新しくする
勿
(
なか
)
れ、
無調法
(
ぶちょうほう
)
なりとも、予が立置きたる家法を失い給うべからずと申すべし」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
斯
(
かゝ
)
る時、人は往々無念無想の
裡
(
うち
)
に入るものである。利害の念もなければ
越方
(
こしかた
)
行末の
想
(
おもひ
)
もなく、恩愛の情もなく憎悪の悩もなく、失望もなく希望もなく、たゞ空然として眼を開き耳を開いて居る。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
秋萩
(
あきはぎ
)
の
葉末
(
はずゑ
)
に置ける露のごと、
空
(
あだ
)
なれども、中に寫せる月影は
圓
(
まどか
)
なる望とも見られぬべく、今の
憂身
(
うきみ
)
をつらしと
喞
(
かこ
)
てども、戀せぬ前の
越方
(
こしかた
)
は何を樂みに暮らしけんと思へば、涙は此身の命なりけり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
噫
(
あゝ
)
今は
越方
(
こしかた
)
となりし
辛
(
つら
)
き長き
途
(
みち
)
よわれたゞ
孤
(
ひとり
)
なりしその日よ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
▼ もっと見る
却
(
かへつ
)
て
説
(
とく
)
吉兵衞は
宿
(
やど
)
りし
山家
(
やまが
)
の樣子何かに付て
疑
(
うたが
)
はしき事のみなれば
枕
(
まくら
)
には就けど
寢
(
ね
)
もやらず
越方
(
こしかた
)
行末
(
ゆくすゑ
)
のことを案じながらも
先刻
(
せんこく
)
主人
(
あるじ
)
の言葉に奧の一間を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“越”で始まる語句
越
越後
越前
越中
越度
越路
越後屋
越後獅子
越智
越中褌