“秋萩”の読み方と例文
読み方割合
あきはぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋萩あきはぎえだもとををに露霜つゆじもさむくもときはなりにけるかも 〔巻十・二一七〇〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夕やみにほのかな庭のすみの秋萩あきはぎに目をとめるものもある。その間、半蔵は座を離れて、寺男から手燭てしょくを借りうけ、それに火をとぼし、廊下づたいに暗い本堂の方へ行って見た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
秋萩あきはぎ葉末はずゑに置ける露のごと、あだなれども、中に寫せる月影はまどかなる望とも見られぬべく、今の憂身うきみをつらしとかこてども、戀せぬ前の越方こしかたは何を樂みに暮らしけんと思へば、涙は此身の命なりけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)