“賈(か)” の例文
しかしてその百貨の走集するところとなるゆえんのものはその位置を得たるをもってなり。それ長袖(ちょうしゅう)よく舞い、多銭よく賈(か)う。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
のみならず姿色もない訣ではない。「瑩然(えいぜん)として裸立す、羞愧(しうき)の状、殆ど堪ふ可からず。」気を負うた賈(か)は直ちに進んで彼等の無状を叱りつけた。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
之(これ)を久(ひさ)しうして景公(けいこう)、使者(ししや)を遣(や)り(二〇)節(せつ)を持(ぢ)して賈(か)を赦(ゆる)す。((使者))馳(は)せて軍中(ぐんちう)に入(い)る。穰苴(じやうしよ)曰(いは)く、『將(しやう)、軍(ぐん)に在(あ)れば、君(きみ)の令(れい)も受(う)けざる所(ところ)あり』
賈(か)は素(もと)(一〇)驕貴(けうき)にして、以爲(おも)へらく、將(しやう)、已(すで)に軍(ぐん)に之(ゆ)く、而(しかう)して己(おのれ)は監(かん)たり、(一一)甚(はなは)だ急(きふ)にせずと。親戚左右(しんせきさいう)、之(これ)を送(おく)つて留飮(りういん)す。日中(につちう)にして賈(か)至(いた)らず。
穰苴(じやうしよ)既(すで)に((君ヲ))辭(じ)し、莊賈(さうか)と約(やく)して曰(いは)く、『(六)旦日(たんじつ)(七)日中(につちう)軍門(ぐんもん)に會(くわい)せよ』と。穰苴(じやうしよ)先(ま)づ馳(は)せて軍(ぐん)に至(いた)り、(八)表(へう)を立(た)て(九)漏(ろう)を下(くだ)して賈(か)を待(ま)つ。