豆州づしう)” の例文
御用ごようおもむきにあらず、其方達そのはうたちかねぞんずるごと豆州づしう御勝手許おかつてもと不如意ふによいにつき、此度このたび御改革ごかいかく相成あひな奉行ぶぎやう我等われら相談さうだんうへにて、もくなんぢ申付まをしつくるぞ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宥められ豆州づしう八丈島へ流罪ながされ存命ぞんめいせしも長庵の大罪に處せられけるも善惡ぜんあく應報おうはうの然らしむる所にしてあへめづらしからず
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
豆州づしう御勝手ごかつて不如意ふによいなるは、一朝一夕いつてういつせきのことにはあらじを、よしや目覺めざましき改革かいかく出來できずとも、たれなんぢ過失あやまちとははじ、たゞまことをだにまもらばなり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゆるされ豆州づしう八丈島へ遠島ゑんたう申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御不如意ごふによいはいづれも御同樣ごどうやうさふらふが、べつして豆州づしう幸豐ゆきとよをいふ)には御先代ごせんだいより將軍家しやうぐんけにまでもれたる御勝手ごかつて
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)