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誘
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いざの
ふりがな文庫
“
誘
(
いざの
)” の例文
村役場の吏員か警察署員を
誘
(
いざの
)
うて、偽の埋葬認可証を出してもらって、村人たちを欺いて、母の偽の葬式を営んだのでしょう。
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
季節の変り目にこの平原によくある烈しい西風が、今日は朝から雨を
誘
(
いざの
)
うて、
硝子
(
がらす
)
窓に吹きつける。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
「君は
何方
(
どちら
)
なんです、牛と
薯
(
いも
)
、エ、薯でしょう?」と上村は知った顔に岡本の説を
誘
(
いざの
)
うた。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
然るに今日において、未だ男子の
奔逸
(
ほんいつ
)
を
縛
(
ばく
)
するの縄は得ずして、先ずこの良家の婦女子を
誘
(
いざの
)
うて有形の文明に入らしめんとす、果たして危険なかるべきや。
居
(
きょ
)
は
志
(
し
)
を移すという。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
此方
(
こっち
)
が火を消したならば、
恐
(
おそら
)
く勢いを得て
突出
(
とっしゅつ
)
して来るであろう。そこを
待受
(
まちう
)
けて囲み撃つという計略であった。守ること固きものは
誘
(
いざの
)
うて
之
(
これ
)
を撃つ、我が塚田巡査は
孫子
(
そんし
)
の
兵法
(
へいほう
)
を心得ていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
田畠
(
でんぱた
)
に仕上げるのと同じことです、少なくとも我々は、今のうちに夢を見て置かなければならないでしょう、まだまだ夜と朝とは、我々を
誘
(
いざの
)
うて
古
(
いにし
)
えの夢を見せるに足るの琵琶湖であり得ることを
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それは初夏のもの悩ましい
壮
(
わか
)
い男の心を
漂渺
(
ひょうびょう
)
の界に
誘
(
いざの
)
うて往く夜であった。その時は
水際
(
みずぎわ
)
に近い旅館へわざわざ泊っていた。その旅館の裏門口ではやはり今晩のように巡航船の汽笛の音が
煩
(
うるさ
)
く聞えた。
水郷異聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
試みにこれを歴史に徴するに、義気
凜然
(
りんぜん
)
として威武も屈する
能
(
あた
)
わず富貴も
誘
(
いざの
)
う能わず、自ら私権を保護して鉄石の如くなる士人は、その家に
居
(
お
)
るや必ず優しくして情に厚き人物ならざるはなし。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
と言って、紇を
誘
(
いざの
)
うて中へ入った。
美女を盗む鬼神
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
誘
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
“誘”を含む語句
誘惑
誘拐
誘引
誘導
勧誘
誘致
誘拐者
誘出
誘掖
誘因
誘入
誘發
誘引出
誘降
誘引策
誘爆
誘拐罪
誘発
誘拐師
誘説
...