“誘降”の読み方と例文
読み方割合
ゆうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、まったくは降伏でない。誘降ゆうこうの上書を奉ったものにすぎぬ。それをしも、悪推量わるずいりょうして、さわぎ立てする者あらば、斬ってしまえ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岡崎の大賀おおが一味が裏切りの策も齟齬そごし、また、長篠の城内へ、信長の使いと偽って、誘降ゆうこうの矢文を射たが、それもまず失敗のかたちに終った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大軍を配して山崎から天王山へ本陣をすすめた後、信長は、このふたりを、誘降ゆうこうすることに成功した。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)