誘導ゆうどう)” の例文
しかるに今その敵に敵するは、無益むえきなり、無謀むぼうなり、国家の損亡そんもうなりとて、もっぱら平和無事に誘導ゆうどうしたるその士人しじんひきいて、一朝いっちょう敵国外患がいかんの至るに当り
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「長年の習慣ですから、そう右から左へはまいりますまい。ジリジリご誘導ゆうどうください。ご本人にもおっしゃらせず、はたからも申しあげないようにして」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「ね、課長さん。さっきあなたからうかがった話から誘導ゆうどうすると、その美貌の男こそ、烏啼天駆うていてんくでなければならないと思うんですが、課長さんの意見は如何ですか」
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
鋳金はたとい蝋型ろうがたにせよ純粋美術とは云い難いが、また校長には把掖はえき誘導ゆうどう啓発けいはつ抜擢ばってき、あらゆるおんを受けているので、実はイヤだナアと思ったけれどもげて従った。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
人々を印象づけ誘導ゆうどうすることで、必ずしも全部が嘘言きょげんであることを意味しないが、しかし群集心理の非合理性や大衆の感情につけ込み、複雑な物事を一方的に極度に簡単化し
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
警官に依頼し轎夫きょうふ雇入やといいれを命令的に誘導ゆうどう的に周旋しゅうせんしてもらったが、しばしは一人の応ずるものもなく、雨曝あまざらしになって進退きわまった。この時、村の青年が三、四人、みずから進み出て
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これは当時の学説に誘導ゆうどうされた誇張もあるのだろうから、そんなに気にかけることはないと思うが、それにしても子供の顔の目つきはなつきが大分親に似てくるにつれて、父親は自分をかえり
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
とたとえをもって誘導ゆうどうを試みた。けっして悪意はない。ところがしきりにせきばらいをしていた安斉あんざいさんは
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
針がまわれば、コイルに電気を誘導ゆうどうします。その電気で、小さいモートルをまわし、ゼンマイをまくのです。すると、時計は永久にひとりでまわっているはずだと、あの人は考えているのです
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)