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角兵衛獅子
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かくべえじし
ふりがな文庫
“
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)” の例文
旧字:
角兵衞獅子
わたくしの敬愛する所の抽斎は、
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
を
観
(
み
)
ることを好んで、
奈何
(
いか
)
なる用事をも
擱
(
さしお
)
いて玄関へ見に出たそうである。これが風流である。詩的である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
寝る時、
着換
(
きか
)
へて、と
謂
(
い
)
つて、
女
(
むすめ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
と、
紅
(
あか
)
い
扱帯
(
しごき
)
をくれたけれども、
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の
母衣
(
ほろ
)
ではなし、
母様
(
おっかさん
)
のいひつけ通り、帯を
〆
(
し
)
めたまゝで横になつた。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
五、六年前までは、遠い
越後
(
えちご
)
の山の中から来るという、
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の姿も、麦の芽が一寸
位
(
くらい
)
になった頃、ちらほら見られたけれど、もうこの頃では一人も来ない。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の親方を振り出しに、
女衒
(
ぜげん
)
の
真似
(
まね
)
をやったり、遊び人の仲間へ入ったり、今では今戸に一戸を構えて、諸方へ
烏金
(
からすがね
)
を廻し、至って裕福に暮している佐吉の女房です。
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでも宅にさえいれば、よくうさん臭いものに
吠
(
ほ
)
えついて見せた。そのうちで最も猛烈に彼の攻撃を受けたのは、本所辺から来る
十歳
(
とお
)
ばかりになる
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の子であった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
もし、このうえ、
私
(
わたし
)
どもが
貧乏
(
びんぼう
)
しなければならぬようなら、おまえを
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
にでもくれなければならぬと、
半分
(
はんぶん
)
は
本気
(
ほんき
)
で、
半分
(
はんぶん
)
はおどかしのつもりだろうが、いったものだ。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「大つきだ。いたずらもしてみるものさ。このさいころをよく見ろよ。ころころところがってはぴょこんと起きるじゃねえか。ふいっと今それで思いついたんだ。ホシは
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
だよ」
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
外神田の
河岸
(
かし
)
ッぷちを、風に吹かれてすッ飛んできた、
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の二人の子。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
って、
私
(
わたし
)
のくにでは、
冬
(
ふゆ
)
になると、よく
村
(
むら
)
から
村
(
むら
)
へわたってきて、おししの
面
(
めん
)
をかぶったかわいそうな
子
(
こ
)
どもが、さか
立
(
だ
)
ちしたり、でんぐりがえしをしたりして
見
(
み
)
せるのだ。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
余よりも年少なる英国紳士についてその一挙一動を学ぶ事は骨格の出来上りたる大人が急に
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
の巧妙なる技術を学ばんとあせるが如く、如何に感服し、如何に崇拝し、如何に
欣慕
(
きんぼ
)
して
『文学論』序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
が門に至れば、抽斎が必ず出て看たことは、既に言った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
に柳原お馬場の朝げいこ、その二つです。
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
さん、
角兵衛獅子
(
かくべえじし
)
って、なになの?」と、
武
(
たけ
)
ちゃんがききました。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“角兵衛獅子”の解説
角兵衛獅子(かくべえじし)とは、旧西蒲原郡月潟村(現新潟県新潟市南区)を発祥とする郷土芸能。越後獅子(えちごじし)もしくは蒲原獅子(かんばらじし)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
獅
漢検準1級
部首:⽝
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“角兵衛獅子”で始まる語句
角兵衛獅子形