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見愡
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みと
ふりがな文庫
“
見愡
(
みと
)” の例文
風情に
見愡
(
みと
)
れて、近江屋の客はただ一人、三角畑の角に立って、山を背に
繞
(
めぐ
)
らしつつ
彳
(
たたず
)
んでいるのであった。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
客は、
陽
(
ひなた
)
の赤蜻蛉に
見愡
(
みと
)
れた瞳を、ふと、
畑際
(
はたぎわ
)
の尾花に映すと、蔭の片袖が
悚然
(
ぞっ
)
とした。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
ど
)
うだ
北八
(
きたはち
)
、
線路
(
せんろ
)
の
傍
(
わき
)
の
彼
(
あ
)
の
森
(
もり
)
が
鶯花園
(
あうくわゑん
)
だよ、
畫
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いた
天女
(
てんによ
)
は
賣藥
(
ばいやく
)
の
廣告
(
くわうこく
)
だ、そんなものに、
見愡
(
みと
)
れるな。おつと、また
其
(
その
)
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
は
高
(
たか
)
さうだぜ、お
辭儀
(
じぎ
)
をされると
六
(
むづ
)
ヶしいぞ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
少
(
わか
)
い男は
憚
(
はばか
)
って、
鐘撞
(
かねつき
)
堂から
覗
(
のぞ
)
きつつその
遊戯
(
あそび
)
に
見愡
(
みと
)
れたが……
巨刹
(
おおでら
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
に、大勢の娘の姿が、
遥
(
はるか
)
に壁に
掛
(
かか
)
った、極彩色の
涅槃
(
ねはん
)
の絵と、
同一状
(
おなじさま
)
に、一幅の中へ縮まった景色の時、本堂の
背後
(
うしろ
)
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
記者がうっかり
見愡
(
みと
)
れた時、主人が片膝を引いて、前へ
屈
(
かが
)
んで
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
愡
部首:⼼
12画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当