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蝦夷錦
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えぞにしき
ふりがな文庫
“
蝦夷錦
(
えぞにしき
)” の例文
持來
(
もちきた
)
りし中に
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
の
箸入
(
はしいれ
)
花菱
(
はなびし
)
の紋付たる一角の
箸
(
はし
)
鼈甲
(
べつかふ
)
の
簪
(
かんざし
)
などありしかば大岡殿是を見給ひ
即時
(
そくじ
)
に
金屋
(
かなや
)
利兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なんと、
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
のように、さまざまな色彩の錯合ではないか——それらの人々の頭の上を照らすのに
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その品物の内十徳(俗に
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
という、満州の官服なり)、青玉(俗に虫の巣という、満州の産)その外あり。日本より
遣
(
つかわ
)
す物は
鍋
(
なべ
)
および鉄類、海山獣の皮類なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
蜿蜒
(
ゑんえん
)
として
衣桁
(
いかう
)
に懸る処、恰も
異体
(
いたい
)
にして
奇紋
(
きもん
)
ある一条の長蛇の如く、
繻珍
(
しゆちん
)
、西陣、糸綿、
綾織繻珍
(
あやおりしゆちん
)
、
綾錦
(
あやにしき
)
、
純子
(
どんす
)
、
琥珀
(
こはく
)
、
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
、
唐繻子
(
たうじゆす
)
、
和繻子
(
わじゆす
)
、
南京繻子
(
なんきんじゆす
)
、
織姫繻子
(
おりひめじゆす
)
あり
毛繻子
(
けじゆす
)
あり。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
水色の眼鏡は
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
の
信玄袋
(
しんげんぶくろ
)
より
瓶詰
(
びんづめ
)
の菓子を取り
出
(
いだ
)
し
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
改
(
あらた
)
め見るに
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
の
楊枝指
(
やうじさし
)
一
角
(
かく
)
の
箸
(
はし
)
其外
笄
(
かうがひ
)
簪
(
かんざし
)
の
類
(
るゐ
)
何れも
金
(
かね
)
目の物多く
有
(
あり
)
ければ兩人
是
(
これ
)
は
儲
(
まうけ
)
ものなりと
悦
(
よろこ
)
びけり然れども
此品
(
このしな
)
賣拂
(
うりはら
)
はゞ
顯
(
あらは
)
るべしとて
暫時
(
しばし
)
の
間
(
あひだ
)
彼
(
か
)
の玄柳方へ
預
(
あづ
)
け
置
(
おき
)
けるが
此品々
(
このしな/″\
)
より終に二人が
天罰
(
てんばつ
)
報
(
むく
)
い來とは知ざりけり
扨
(
さて
)
も白子屋にては又七が事は
地面
(
ぢめん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“蝦夷錦”の解説
蝦夷錦(えぞにしき)・山丹服(さんたんふく)は、江戸時代に松前藩がアイヌ民族を介した交易で、黒竜江下流から来航する民族から入手した、中国本土産絹や清朝官服のことである。
(出典:Wikipedia)
蝦
漢検準1級
部首:⾍
15画
夷
漢検準1級
部首:⼤
6画
錦
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
“蝦夷”で始まる語句
蝦夷
蝦夷地
蝦夷松
蝦夷菊
蝦夷島
蝦夷人
蝦夷菫
蝦夷虫
蝦夷松前
蝦夷荒