その事情というのはその名画が、公表出来ないような筋道を通ってその人の手に入ったもので、届ければ藪蛇になるのを嫌ったのである。
文覚の余計な奔走が藪蛇となり、この上重い咎なぞ受けてはかなわぬと思っていた。また文覚のいう政治力も半心半疑であった。
「のこのこ出掛けて行って、玄関払いでも食わされて大きい騒ぎになったら、それこそ藪蛇ですからね。も少し、このまま、そっとして置きたいな。」
“藪蛇(打草驚蛇)”の解説
打草驚蛇(だそうきょうだ)は、中国の故事成句の一つ。また兵法三十六計の第十三計にあたる戦術。読み下しは草を打って蛇を驚かす(くさをうって へびをおどろかす)。
成句自体の意味は、草むらの中では不意に棒で草を払ったりすると蛇を驚かせる、つまり何が出てくるかわからないということ。不用意・不必要な行いは逆に思わぬ対抗措置を招くことがあるという戒めで、日本では藪蛇(やぶへび)ともいう。これが転じて、三十六計では戦地の状況がよく分からない場合には偵察を出して反応を探るという意味で用いられている。
『孫子』「行軍篇」においても、軍団の近くに険しい地形や池・窪地・山林・草木の繁茂した場所があれば慎重かつ入念に偵察するようにせよと伏兵に対する警戒を呼びかけている部分がある。
(出典:Wikipedia)
成句自体の意味は、草むらの中では不意に棒で草を払ったりすると蛇を驚かせる、つまり何が出てくるかわからないということ。不用意・不必要な行いは逆に思わぬ対抗措置を招くことがあるという戒めで、日本では藪蛇(やぶへび)ともいう。これが転じて、三十六計では戦地の状況がよく分からない場合には偵察を出して反応を探るという意味で用いられている。
『孫子』「行軍篇」においても、軍団の近くに険しい地形や池・窪地・山林・草木の繁茂した場所があれば慎重かつ入念に偵察するようにせよと伏兵に対する警戒を呼びかけている部分がある。
(出典:Wikipedia)