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苟
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かり
ふりがな文庫
“
苟
(
かり
)” の例文
裁判官が
苟
(
かり
)
にも一人の人間を死刑に処した後の気持は、貴方も十分に御承知でしょう。誰だって『あれが万一無実の罪であったら
何
(
ど
)
うしよう』
自責
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
新「
何
(
ど
)
うもトヽ飛んでもない事を仰しゃる、
私
(
わたくし
)
は何うもそんな、
外
(
ほか
)
の事と違い人を殺すなぞと、
苟
(
かり
)
にも私は、どうも
此方様
(
こちらさま
)
には
居
(
お
)
られません、ヘエ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
...
他
(
かれ
)
頃日
(
このごろ
)
はわれ
曹
(
ら
)
に
狎
(
なず
)
みて、いと
忠実
(
まめやか
)
に
傅
(
かしず
)
けば、そを無残に殺さんこと、情も知らぬ
無神狗
(
やまいぬ
)
なら知らず、
苟
(
かり
)
にも義を知るわが
們
(
ともがら
)
の、
作
(
な
)
すに忍びぬ処ならずや」「
実
(
まこと
)
に御身がいふ如く、 ...
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
恐
(
おそ
)
ろしや
此大恩
(
このだいおん
)
の
良人
(
をつと
)
に
然
(
さ
)
る
心
(
こゝろ
)
を
持
(
も
)
ちて
苟
(
かり
)
にも
其色
(
そのいろ
)
の
顯
(
あら
)
はれもせば。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
旨となし
苟
(
かり
)
にも
曲
(
まがり
)
し事は
嫌
(
きら
)
ひ善は善惡は惡と
一筋
(
ひとすぢ
)
にいふ者なれば
如何
(
いかに
)
せん
水
(
みづ
)
清
(
きよ
)
ければ
魚
(
うを
)
住
(
すま
)
ずの
譬
(
たとへ
)
に
洩
(
もれ
)
ず朋輩の
讒言
(
ざんげん
)
に依り浪人なし此
裏借家
(
うらじやくや
)
へ
移
(
うつ
)
り住み近頃
多病
(
たびやう
)
になりたれど心持のよき其日は此護國寺の門前へ
賣卜
(
ばいぼく
)
に出
僅
(
わづか
)
の錢を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
苟
(
かり
)
にも武士の魂とも云う大切の物、手前達は何か武士が腰に
帯
(
たい
)
して居る物は
人斬庖丁
(
ひときりぼうちょう
)
などゝ
悪口
(
あっこう
)
をいうのは手前の様な者だろうが、人を
無暗
(
むやみ
)
に斬る刀でないわ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
苟
漢検1級
部首:⾋
8画
“苟”を含む語句
苟且
苟合
苟安
蠅営狗苟
事苟
章苟
苟且偸安
苟守的
苟安自適
苟簡
阿諛苟合