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舎弟
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しゃてい
ふりがな文庫
“
舎弟
(
しゃてい
)” の例文
旧字:
舍弟
欠くことはお互いにもありますからな。ましてご
舎弟
(
しゃてい
)
を屈伏させた腕前もあるほどな男と聞いては、どこに見どころがあるかもしれない
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これをこそ藪医者となんいうめれさ。
竹取
(
たけとり
)
の
翁
(
おきな
)
の
舎弟
(
しゃてい
)
の子孫で竹内直太郎という人だろう?」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其の方は去る十五日の
夜
(
よ
)
、大伴蟠龍軒の屋敷へ
踏込
(
ふんご
)
み、家内の者四人、蟠龍軒
舎弟
(
しゃてい
)
蟠作
(
ばんさく
)
を
殺害
(
せつがい
)
いたしたな、
何
(
なん
)
らの遺恨あって、何者を語らって左様な
無慙
(
むざん
)
なる事を致したか
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「大先生はご来客で、そちなどにはお目にかかれぬ。しかし道場にはご
舎弟
(
しゃてい
)
様はじめ、お歴々の方が控えておられる。望みとあらば通るがよい」「へえ、有難う存じますだ」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これを見ると氏郷に
随
(
したが
)
って来た蒲生源左衛門、蒲生忠左衛門、蒲生四郎兵衛、町野左近将監、新参ではあるが名うての荒武者佐久間玄蕃が弟と聞えた佐久間久右衛門、
同苗
(
どうみょう
)
舎弟
(
しゃてい
)
源六
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
内匠頭の
舎弟
(
しゃてい
)
大学を
守
(
も
)
りたてて、ならぬまでもお家の再興を計った上、その成否を見定めてから事を挙げようとするものと、そんな宛にもならぬことを当にして、便々と待ってはいられない
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
「なに、佐々木の
舎弟
(
しゃてい
)
が見えられたと。——それは
真
(
まこと
)
か」あわただしく出てきて、
紛
(
まぎ
)
れない四郎高綱の姿を見るなり
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本来私は北条家の、長男の身分でありますので、
家督
(
かとく
)
を継がなければなりませぬが、あなたのためでござりましたら、いさぎよく長男の位置をすてて、
舎弟
(
しゃてい
)
に家を譲ります。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
じつはさき頃、ご
舎弟
(
しゃてい
)
直義殿のお手にかかった四名の者。酒の上にて町家へ押入り、なにか乱暴をしたよしなれど、ここはひとつ無条件に、ご釈放くださるまいか。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
舎弟
(
しゃてい
)
正季
(
まさすえ
)
に代り、ここにふかくお詫びいたしまする。と申せば、はやご
合点
(
がてん
)
にございましょうが、正季の郎党、桐山ノ小六という者が、昨夜、男山において、人もあろうに足利殿を
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたの態度に
業
(
ごう
)
を
煮
(
に
)
やして、ついに
舎弟
(
しゃてい
)
正季
(
まさすえ
)
どのは、自分だけの手勢を作って、たった今、
龍泉
(
りゅうせん
)
の屋敷を捨て、
笠置
(
かさぎ
)
へ行くと広言して出発したそうですぞ。イヤどうも弱ったものだ!
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ご
舎弟
(
しゃてい
)
なのか。これへ、そのほうを差し向けてよこしたのは」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
劉玄徳
(
りゅうげんとく
)
の
舎弟
(
しゃてい
)
関羽
(
かんう
)
!」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“舎弟”の意味
《名詞》
舎弟(しゃてい)
他人に対して自分の弟のことを言う語。
他人の弟。
やくざなどの弟分。
(出典:Wiktionary)
舎
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
弟
常用漢字
小2
部首:⼸
7画
“舎”で始まる語句
舎
舎人
舎利
舎利弗
舎監
舎衛
舎羅
舎人皇子
舎人親王
舎利頭