“正季”の読み方と例文
読み方割合
まさすえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正遠のあとは、嫡男正成、次に弟の正季まさすえ……。その下にまだ女子がいたやらいぬやら。ともあれ、卯木は正成の妹にあたる者でおざる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窓からうかがわれる河内平野の、朝霧の景色をご覧になりながら、舎弟正季まさすえと恩地太郎とを連れた、楠木くすのき正成と顔を合わした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
名利みょうり恋々れんれんたるのではないが、彼も一族の族長だ。乱世らんせ権化ごんげみたいな熱血そのもののやからも多くかかえている。弟正季まさすえがしかりである。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)