“楠木”の読み方と例文
読み方割合
くすのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「病身だと、いつでも死ぬ覚悟をしているから……。それより私の智恵はどう! ……。女楠木くすのきと云ってもいいでしょう」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窓からうかがわれる河内平野の、朝霧の景色をご覧になりながら、舎弟正季まさすえと恩地太郎とを連れた、楠木くすのき正成と顔を合わした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わたくし地上ちじょうったころ朝廷ちょうていみなみきたとのふたつにわかれ、一ぽうには新田にった楠木くすのきなどがひかえ、他方たほうには足利あしかがその東国とうごく武士ぶしどもがしたがい、ほとんど連日れんじつ戦闘たたかいのないとてもない有様ありさまでした……。